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世界大学ランキングについて、色々な人が色々なことを書いている。
[畠山勝太 | 現代ビジネス]
日本人がほとんど知らない「世界大学ランキング」の問題点
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57892
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第一の問題点は、指標の選択である。
国際ランキングを作成する際には、信頼できる・国際比較可能・すべての国に存在している、という3条件を満たす指標のみを活用することになる。
そのため、より適切にその分野を評価できる指標があっても、この3条件を一つでも満たしていない場合、より不適切な指標が評価指標として使われてしまう点は重要である。
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...。例えば教育分野を考えてみよう。
大学教育を測定する上で最も適した指標は何であろうか? これは議論を呼ぶテーマであるが、大学教育の経済的側面に限って言えば、大学教育によって学生にどれだけ付加価値を付けてあげられたかは一つの重要な指標となるだろう。
より具体的に言うと、学生の家庭背景や出身地・ジェンダーなどをコントロールしたうえで、大学教育によってどれだけ生涯所得を上げてあげられたか、ということになる。
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しかし、日本を含めて大半の国でこのようなデータが整備されていない。
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また、そもそも何を測定しているのか不明瞭な指標が考慮されているだけでなく、考慮されるべき指標が考慮されていないという問題もある。
前者の具体例は、「博士号授与数―学士号授与数比率」である。この比率の値が高いほど、学部生はティーチングアシスタントの支援を受けやすいという利点があるように見えるが、この比率が低いほど教授陣が直接学部生の指導に当たってくれるという利点があるようにも見える。
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[togetter]
世界大学ランキングは「欧米の教育産業のための広告」に過ぎない?京大総長のコメントに様々な声
https://togetter.com/li/1304646
山極:...。ところで、日本と同じぐらい、国内の学生が留学しない国があるんですが、どこかわかりますか?
池上:アメリカでしょうか。
山極:答えはイギリスです。
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山極:いま、世界大学ランキングってありますね。あの制度は、イギリスがブレア首相の時代にはじめたものです。 彼らの目論見というのは、アジアの、とくに中国の裕福な学生をイギリスにどんどん集めることにあります。なぜかといえば大学の資金集めのためです。要するに、イギリスの教育ビジネス戦略です。あの大学ランキングで絶対出てこない項目があるんですが、池上さんはわかりますか。
池上:いえ。
山極:授業料ですよ。
池上:なるほど。ランキング上位校は学費が高い。
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山極:そうそう。英語をしゃべる外国人教員をもっと増やすとかいう話になるわけです。結局、「ランキングを上げろ」という掛け声は、「英語圏の二流大学になれ」ということと同じ意味です。
そういうことだったのか〜。
[マサチューセッツ工科大学客員教授・庄子幹雄 | SankeiBiz]
世界大学ランキングに思う 博士論文の質に天地の差
https://www.sankeibiz.jp/business/news/200116/bsm2001160500001-n1.htm
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厳しい日本の大学
翻ってわが国のマスコミは米中をはじめ世界各国の博士号取得者が増加するのに日本は低迷状態であると嘆く。これは一面、深刻な報道である。しかし筆者は「なんと上っ面しか見ていないメディアよ」と言いたい。今はIT利用が急速に進んだ社会。前述のように他人の論文内容を容易に引っ張り出し、継ぎ合わせれば体裁はまさしく論文となる。
E博士は東大では即座に却下されるだろうと言う。ましてや博士号取得最難関の京大なら受付段階で拒否されるだろうと言う。同じことが最近マスコミで報じられた世界の大学のランキングにも見られることに気が付く。
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[シエボルン]
THE世界大学ランキング日本版が意味不明な件
https://www.cevorn.com/entry/sdr-the-n
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さて、みな気付いたことだろう。気付かないはずがない。そう、教育リソースは、異常なまでに医科大学が優遇されているのだ。10校中5校が無名の医科大学であり、2位の東京医科歯科大学も含め、6校が医学系の大学である。もはや正気の沙汰ではないことは誰の目から見ても明らかだ。...
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[山内康一ブログ 『蟷螂の斧』]
大学の世界ランキングに意味はあるのか?
https://www.kou1.info/blog/education/post-869
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また、アジア大学ランキングの評価指標のなかで「産業界からの収入(industry income)」という項目があります。産業界の収入の評点が中国の大学は100ポイント近く、東京大学は50ポイント程度ということで、全体の順位に大きく影響しています。産業界からの収入が高いことが、なぜ高い評価につながるのか疑問です。国税で運営される大学より、産業界からの収入で運営される大学の方が良い大学だと判断する理由がわかりません。おそらく産業界からの収入だけに依存すると、短期的な利益が出る研究ばかりが重視され、人文社会学や基礎科学の研究には予算がつかないと思います。この「産業界からの収入」という評価指標は、無意味どころか有害だと思います。
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[山内康一ブログ 『蟷螂の斧』]
世界大学ランキングを軽視すべき理由(1)
https://www.kou1.info/blog/education/post-3776
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それにつけても安倍政権の「教育再生」は、ほとんどがピント外れです。大学教育(高等教育)政策もおおむね間違っています。たとえば、安倍政権は「国立大学改革プラン」の目標のひとつに「世界大学ランキングトップ100にわが国の大学10校以上をめざす」という指標を入れています。
たぶん7~8年前だったと思いますが、国会審議で文部科学省に次のような質問をしました。
世界大学ランキングといっても、クアクアレリ・シモンズ(Quacqarelli Symonds:QS)もあれば、Times Higher Education(THE)もあり、上海交通大学のランキングもある。どのランキングのことなのか?
それに対してハッキリした答えはなく、「公式には決まっていない」ということでした。どの世界ランキングでトップ100校に入ればよいのかもわからない、いい加減な指標でした。深く考えずに政策立案している証拠です。
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[山内康一ブログ 『蟷螂の斧』]
世界大学ランキングを軽視すべき理由(2)
https://www.kou1.info/blog/education/post-3781
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以上のような背景もあり、フランス、ドイツ、ロシア、日本等の非英語圏の先進国は、世界大学ランキングでは不利な条件に置かれます。高等教育を母語で受けられるが故の不利です。日本、フランス、ドイツ、ロシア等のノーベル賞受賞者の人数、科学技術のレベル、経済力などを勘案すれば、非英語圏の国はだいぶ損をしていると思います。
他方、人口に占める博士号取得者やノーベル賞受賞者の数が世界一のイスラエルの大学が1つも入っていないのも不思議です。インドの工科大学もきわめて難関で、優秀な人材を多数輩出している点で評価されていますが、世界ランキングの上位には入りません。イスラエルもインドも英語力の問題ではなさそうなので、原因は不明です。
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[山内康一ブログ 『蟷螂の斧』]
世界大学ランキングを軽視すべき理由(3)
https://www.kou1.info/blog/education/post-3788
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たとえば、大学ランキングで重要な指標のひとつは「教員/学生比率」です。佐藤教授によると東大の「教員/学生比率」は1対7であるのに対し、イェール大学は1対4.4であり、東京大学は数字の上では負けています。
しかし、内実を見ると米国のトップ校では、著名な教授の授業負担を減らすために、若手の研究者や大学院生が授業を代行することが多いそうです。とりわけ学部生向け授業の多くは助手が担当するそうです。ハーバード大学では「名物教授にはキャンパスでは会えないけど、テレビをつければ会える」という冗談があるそうです。
その点では日本のトップ校の教授は、学部生の教育に密接に関わっています。教育どころか、大学入試の監督まで教授がやっています(日本にしかない悪習です)。教員と学生の「距離の近さ」は日本のトップ校の特色といえるでしょう。
なお、英国のトップ校には、1対1や1対2の指導である“チュートリアル”の伝統があり、教員と学生の距離は近いので、米国と英国でも大学の文化は異なります。しかし、米国の一流大学の「教員/学生比率」を額面通りに受け取ってはいけない点は重要です。
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[ログミーBiz]
世界大学ランキングで「東大が低いだからダメだ」は本当か? 順位が決まるからくりを読み解く
https://logmi.jp/business/articles/247287
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山口:主に、日本のメディアや政府が参照するのは『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』社のランキングなんですけれど。さっきの中国人留学生マーケットの取り合いの話、刈谷先生が奇しくも言っているように、英語圏の大学のなかで中国人がどこに行くかというと、近いからオーストラリアとかニュージーランドに行く。それをなんとかしてイギリスの大学に来させたい、という底意があったに違いないと。
だから見てると、アメリカの大学だったらハーバード、プリンストン、スタンフォードとかそのへんが上位なんだけれど、必ずオックスフォードとケンブリッジは入っている。去年は、オックスフォードを1位にしていましたが、我田引水じゃないのかと疑いますよ。
常見:それ、まずマーケティング的側面について触れると、ランキングのマーケティング機能という話だと思うんです。よくベストセラーの法則というものがあって、「売れてるものとは何か。それは売れてるものである」ということなんです。「売れるものが売れる」という法則があって。
ビルボードの人にも取材に行って話を聞いたんだけれど、ヒットチャートをつくることによって、そこで何が売れてるのかがわかるから何を買えばいいのかがわかる、と。購買促進という意味はあるわけですよね。ということと、正直、ランキングの我田引水感というのはあるわけなんですね。
余談ですけれど、リクルートが人気企業ランキングをつくった理由というのは、求人広告のお金を引き出すためなんですよ。世の中の知名度、世の中の企業に対する支持、株価といったものと、就職活動する学生の人気企業ランキングって、違うんですね。
例えば、「あれ? おたく、シェアが圧倒的にこの会社に勝ってるはずなのに、人気企業ランキングでは三菱自動車の下ですよ」みたいなことを言われたら、もっと求人広告にお金かけなければいけない、というので成り立っているわけです(笑)。
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[Time-AZ.com]
世界の大学と博士号、世界大学ランキングの不可思議。
https://time-az.com/main/detail/54377
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例えば、QSの世界大学ランキングをイギリス以外のヨーロッパの大学が、ほとんど評価していないという現実がある。
その最も良い例が、ドイツでは大学で評価することを拒否している。
評価するのであれば、最大でも学部である。
大学をひとまとめに評価すること自体が、全く無意味であるという考えである。
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[衆議院議員 あんどう裕オフィシャルサイト]
オリンピックからランキングと自由競争を考える
https://www.andouhiroshi.jp/trend/archive_6281
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...。今、文部科学省では、この世界大学ランキングのトップ100校に日本の大学を10校入れることを目標に掲げています。しかし、教育はまさに国家百年の計。どのような評価基準で、いつその評価基準が変わるのかも分からないようなランキングを目標に据えるのは、教育にとっては〝百害あって一利無し〟と考えざるを得ません。この大学ランキングを上げるために、日本の大学では外国人留学生を増やすために、給付型奨学金や生活費の援助をしたり、英語のみで卒業できるような授業のカリキュラムを用意したりしています。
今の日本では、日本人学生の奨学金が議論されています。先の参議院選挙では、どの政党も給付型奨学金の創設・充実を公約に掲げていました。日本人学生には貸与型しかないのに、外国人留学生には生活費も含めた給付型奨学金を充実させ、しかも、一番多くその恩恵に預かる外国人留学生は、日本から最も近く、世界で最も人口の多い国からの留学生です。
大学ランキングを上げるために、そのような政策を推進して良いものでしょうか。
また、日本の大学でありながら、日本語で授業を受けることができない環境を作ろうとしています。以前にこの『ひろしの視点』でも書きましたが、母国語で世界最高水準の大学教育をすることができるのが先進国の証であり、日本はこの環境が整っているからこそ、ノーベル賞を取ることができるし、日本人一般の知的水準も高く保つことができるのです。もし、大学教育を外国語で行うことになれば、それは先進国型の教育システムから発展途上国型、あるいは植民地型の教育システムへ移行することを意味します。これも大学ランキング評価で上位を目指すことによる弊害だろうと思います。
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[ある医療系大学長のつぼやき]
日本の大学ランキングが急落した理由とは?(その1)
https://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/c4db8101c950cb47ff5b9128114d3cec
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第一次次安倍内閣の時、平成19年6月の教育再生会議第二次報告では「世界の上位10校以内を含め上位30校に少なくとも5校は入る。」と書かれており、また、第二次安倍内閣の平成25年6月の日本再興戦略に「今後10年間で世界大学ランキングトップ100位以内に10校以上を入れる。」と書かれています。なお「世界のトップ100大学に10校」は、平成25年1月23日の第一回産業競争力会議において竹中平蔵議員が提出した資料の中に書かれています。
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また、大学ランキングには、常に批判がある一方で、世界の人々に大きな影響を与えることも事実であり、留学生の大学選択や国家のブランド力にも関係してきます。どの国でも、政治家や報道機関や国民の大きな関心事になっています。
このような理由で、今回、あまり気が進まなかった大学ランキングについても考察してみることにしました。
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[ある医療系大学長のつぼやき]
日本の大学ランキングが急落した理由とは?その2(被引用数とは?)
https://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/488f0ed9f5d887ffd7fb42cc3a298aa4
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生命科学分野などの研究者の数が多い分野では、数学などの研究者の数が少ない分野に比べて、1つの論文を公表した場合に他の研究者から引用される確率が高くなります。つまり、「被引用数」は研究者コミュニティーの規模に左右されます。
そうすると、研究者コミュニティーの大きい分野(例えば生命科学や物理・化学など昔から学問として確立されている分野)の研究を中心にやり、研究者コミュニティーの小さい分野(例えば数学・エンジニアリング・人文学などや、まだ、学問として確立されていない新しい分野)をやらない大学の方が、有利な値になってしまいます。
ご存知のように大学にはいろいろな種類があり、総合大学もあれば単科大学もありますし、理系中心の大学もあれば文系中心の大学もあります。総合大学といっても、それぞれの学問分野への比重のかけ方は、各大学で違ってきます。
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[ある医療系大学長のつぼやき]
日本の大学ランキングが急落した理由とは?その3(ほんとうの理由)
https://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/dbbbfa5125628e19c8cf1857b6a6dced
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まずは分析担当機関がトムソン・ロイター社からエルゼビア社に代わり、そして、学術文献データベースが「Web of Science」と呼ばれるデータベースから「Scopus」と呼ばれるデータベースに変更されていることです。データベースの変更により、扱っている論文数は大きく異なっています。なぜ、論文数が大きく異なっているかということについては、「Web of Science」の方はトムソン・ロイター社が一定の質の評価を与えた学術誌のみを収載していることが一つの理由として考えられます。
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もう一つ大きな変更点がありました。地域調整の変更です。
トムソン・ロイター社が担当していた時には、被引用インパクト(正確には分野調整被引用インパクトCategory Normalized Citation Impact CNCI)が、国や地域によってかなり違うので、その差を弱めるために、高い国が低くなるように、そして、低い国が高くなるように、係数をかけていました。具体的には、その国や地域全体の被引用インパクトの平方根の逆数です。
それが、エルゼビア社に代わった2015年は、係数を掛けない生の値と、掛けた値を等しくブレンドしたと書かれています。つまり、地域調整の程度を半減させたということですね。
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