忍者ブログ

リンク集

便利なリンク集

2025/04    03« 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  »05
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

マスコミの嘘が酷く、ネット上の記事も消えたりしている。

よってリンク集を作る。

=======================

ノーベル賞の中村修二氏が捨てた日本社会・企業はそんなに糞なのか?Ver1.4[togetter]
https://togetter.com/li/729077

...
...
撃壌◆ @gekijounouTa

.@sekkai すいません、多くの方が勘違いさらてますが、中村氏は世界で一番最初に高輝度の青色LEDを開発した、という功績はありますが、製品には社内の別の方のが発明した技術が使われた為、それほど利益は産んでませんよ?

撃壌◆ @gekijounouTa

中村氏が世界で最初に「高輝度の青色LED」を開発した功績は素晴らしいし、ノーベル賞も喜ばしい事だけど、「青色LEDその物を発明した」とか「多くの利益を生んだのに報酬が無かった」とか、誤解も沢山されてるんだよなぁ。大体当時の報道のせい。 ja.m.wikipedia.org/wiki/404%E7%89…

撃壌◆ @gekijounouTa

【訂正】『中村氏が世界で最初に「高輝度の青色LED」を開発した』と言いましたが、赤崎勇氏、天野浩氏のグループが先でした(中村氏の物はさらに明るい物)。お詫びして訂正致します。 twitter.com/Gekijounouta/s… @Gekijounouta
...
...
鼓腹撃壌(規制/まとめ用垢) @KohukUGEKIJO

さて、世間では『中村氏は少額でこき使われたのに報酬がちっとも払われなかったからアメリカに移住した』『研究者技術者を優遇しない日本企業や社会は駄目である』とイメージが先行しているし、中村氏もそのような事を言っているが果たしてそうであろうか?
...
...

アメリカの企業の報酬については次のサイトが参考になる。

日米特許最前線 第2回 企業発明者への報酬のあり方[Digital New Deal]
http://dndi.jp/08-hattori/hattori_2.php

...
...
 日本では、企業発明者に対する報酬で約200億円(本来は約600億円だったが、要求額が200億円しかなかったので、裁判所は満額を認めた)という大変な判決が出ている。この額は企業の存続まで影響すると考えられる破格の高額の報酬である。これを一部の評論家は、日本もやっと知的財産の価値を認めるようになり欧米並みになった、と評価する者もいるらしい。あたかも欧米ではその位の報酬が当たり前と思い込んでいるようであるが、これはとんでもない誤解である。

 少なくとも、アメリカでは企業発明者にこのような多額の報酬を与えることは全く無い。理由は簡単で、そもそも企業発明者は従業員という形で就業と生活の保証がされた上で発明をすることが義務として雇われ、それを反映した雇用契約書(報酬のあり方、額等)にサインしてから働くので、報酬の額は契約書に拘束され、争いになることはほとんどあり得ないからである。

 しかも、企業発明者は発明の事業化という最もリスクのある仕事になると関係部門の一員とでしか関与しない。発明の事業化が成功するのは、何百件に1件程度で、ほとんどの場合は投資の回収さえ困難である。よって、成功したときだけ発明者に多額の報酬が与えることは企業経営常識からも矛盾する。しかも、巨大な利益を上げるためには全社員の企業経営努力が必要である。

 発明が知的財産であれば企業経営も知的財産である。発明者に巨額の報酬を分配しなければならないなら、他の社員、特に経営者にも当然相当の報酬が分け与えられなければならない。しかし、この様に個人報酬が大きくなれば、やがて企業は投資ができなくなり、破綻する。

  よって、生活の心配も無く研究開発に専念できる企業発明者の報酬は通常の社員と同様に原則的に給料、地位で反映され、企業実績に基づく報酬はアメリカでもこれまでにも実例も判例もないのが実情である。
...
...

[page-2]ノーベル賞の中村修二氏が捨てた日本社会・企業はそんなに糞なのか?Ver1.4[togetter]
https://togetter.com/li/729077?page=2

...
...
鼓腹撃壌(規制/まとめ用垢) @KohukUGEKIJO

少し脇道に逸れるが、日本企業で働いていた研究者が高報酬でヘッドハンティングされている報道を受けて「何故日本企業は研究者に高報酬を払わないんだ」という意見をよく目にするがこれに少々反論させて頂きたい。 まず先述の通り、全ての研究者が研究者に成功している訳では無い。(続
...
...
鼓腹撃壌(規制/まとめ用垢) @KohukUGEKIJO

そして引き抜かれる側の企業は数十億、数百億もの投資という名のギャンブルをしているが、引き抜く側は成果や利益を上げた研究者を一本釣りすればいいのでせいぜい数億で済む。圧倒的に引き抜く側が有利なのだ。(そして引き抜いて成果上げたら使い捨てにされる事も…)
...
...
鼓腹撃壌(規制/まとめ用垢) @KohukUGEKIJO

次に「中村氏は奴隷のように安く使われた」という点であるが、青色LEDの開発に当り、日亜は3億円(5億とも)の研究費を出した上に3億の実験装置を導入し、さらに1年間フロリダ大学に中村氏を留学させている。これは中村氏も述べているし、中小企業としては破格の対応では無いだろうか?

鼓腹撃壌(規制/まとめ用垢) @KohukUGEKIJO

そして「特許の対価は3万円しか貰わなかった」というが(正確には五万円、この点は詳しく後述)、日亜は青色LEDの開発後中村氏を出世させ10年間で計6000万円もの加給を払っている。この点を述べないのはアンフェアではないだろうか?
...
...

[page-3]ノーベル賞の中村修二氏が捨てた日本社会・企業はそんなに糞なのか?Ver1.4[togetter]
https://togetter.com/li/729077?page=3

...
...
鼓腹撃壌(規制/まとめ用垢) @KohukUGEKIJO

中村氏は日亜に訴えられたから訴え返した、と述べてるけど( nikkei.com/article/DGXLAS… この時日亜はクリー社も訴えている、中村氏は移籍済み)、その前にクリー社がニチア・アメリカを特許権侵害で訴えてるんだよなぁ。

鼓腹撃壌(規制/まとめ用垢) @KohukUGEKIJO

つまり今でもある日本企業に対する特許料紛争の一環だったわけで(結局日亜の実質敗訴らしいが)。中村氏が訴えた裁判だけ大々的に取り上げられてるけど。クリー社が日亜訴えた事は触れないんですかねぇ、中村氏・・・
...
...

クリー社に関する情報は、昔はネットで簡単に見つけることができたが、最近はほとんど消えている。

中村氏とクリー社のやり取りが会社のパソコンに残されていて、それによって色々わかったという記事を見たことがある。

中村修二は「産業スパイ」だった…のか? [文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』]
https://dokuhebi.hatenablog.jp/entry/20040422

...
...
■中村修二が裁判にこだわる理由
 一般的には、中村修二は、裁判そのものが当初の目的ではなく、日亜化学に訴えられたから、仕方なく裁判を始めたと思われている。そして裁判の目的も金銭的対価が目的ではなく、「日本の科学技術者の地位向上……」等が裁判の目的だ、と。しかしこれが大きな間違いである。
 そもそも中村修二が日亜化学を退職し、アメリカに渡ったのは、何故か。ここに中村修二の「裁判闘争」の真の意味は隠されている。つまり「アメリカ行き」と「裁判闘争」はセットだったのである。中村修二が「産業スパイ」ではないか、という疑惑が発生する理由である。
 中村修二は、日亜科学を退職する直前、日亜化学のライバル会社「クリー社」やカリフォルニア大学の関係者と接触している。
 1999年10月13日。ノースカロナイナで開かれた学会に出席した中村修二は、クリー社の幹部と食事し、そこで20万株の「ストップオプション」(未公開株式)の提供を受けた。中村修二は、ここで日亜化学からクリー社への転職を決意したと思われる。むろん、クリー社は中村修二を陣営に引き込むことによって「日亜化学つぶし」をねらったのであろう。その罠にはまったのが、日亜化学の研究開発の現場にいて、日亜化学の特許や産業機密に精通していた中村修二だつた、というわけである。
 中村修二はこの後、クリー社に、「クリー社に行ったら日亜化学の特許が問題になる。」「クリーに行ったら、特許を逃れるいい方法がある」というメールを送っている。つまり中村修二の方も、転職先としてクリー社にさかんに売り込んでいたのである。
 これに対してクリー社は、「ストップオプションの他に、年俸32万ドル、ボーナス最高8万ドル、さらに100万ドルの家を提供する」という雇用条件を提示した。
 しかし、結果的には中村修二はクリー社を断念し、カリフォルニア大学サンタバーバラ校に転職した。なぜか。ここに重大問題が隠されている。
 実は、カリフォルニア大学のデンバーグ教授から、「クリーに行ったら、日亜に『企業機密漏洩で訴えられる』可能性は高いぞ」と忠告されたからである。
 しかし中村修二は、カリフォルニア大学に転身の直後、クリー社の子会社「クリーライティング社」の非常勤研究員になる。
 さらに中村修二は、デンバーグ教授の設立した「ナイトレス」という半導体デバイス開発のベンチャー企業のコンサルタントにもなっている。ところが、このベンチャーはその直後クリー社に買収されている。この買収劇で、中村修二は、10億5000万円以上の株式利益を得ている。
 ■暴露された契約書の内容
 ところが、裁判の過程でさらに大きな疑惑が暴露された。2003年7月15日の裁判の本人尋問で明らかになった事実である。中村修二は、クリーライティング社の非常勤研究員になるにあたって「2通の契約」を結んでいたが、その牝契約内容とは。
 2001年5月の契約書には、「東京地裁で日亜化学を相手に相当の対価の訴訟を行うこと。その際、弁護士費用はクリーライティング社がすべて負担すること、追加報酬としてクリー社の7万株のストップオプションが与えられること。」とあった。
 この契約書を読めば、クリー社が中村修二に接近した理由が一目瞭然であろう。しかも、中村修二が研究生活を犠牲にしてまでも裁判闘争を開始せざるをえなかった理由も明らかだろう。中村修二は完璧ににクリー社の罠の中に堕ちていたのである。
 ところがこの契約書は途中で変更されている。つまり、2001年8月の契約書では、「訴訟の範囲が『半導体結晶膜の成長方法』という中村修二が帰属を主張した『404特許』に限定されてしまったため、訴訟費用の前払いは望んでいないが追加のストップオプシヨンは変更されていない」という内容に変わった。
 何故、訴訟費用の全額負担が後退したのか。それは、おそらく、前回も説明したように、「404特許」だけでは青色発光ダイオード製造は不可能だということにクリー社側が気づいたからではないのか。
 つまり、クリー社も、中村修二の「自慢話」にまんまと騙されていたのだ。
...
...

文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』の記事で言及されている「テーミス」の編集部の書いた本がアマゾンで手に入る。

青色発光ダイオード―日亜化学と若い技術者たちが創った[Amazon.co.jp]
https://www.amazon.co.jp/dp/4901331086

...
...
独力で発明したと主張する中村修二氏。だが「青色発光ダイオード」は、日亜化学が莫大なリスクを背負う中、若い技術者たちの新発明と協力で完成された-。開発の真相を初めて日亜化学が語り尽くす。
...
...

怪しいレビュー(星1)がたくさん投稿されている。

[page-4]ノーベル賞の中村修二氏が捨てた日本社会・企業はそんなに糞なのか?Ver1.4[togetter]
https://togetter.com/li/729077?page=4

...
...
NYの会議通訳者が教える英語 @NYCenglessons

“@9696clara: ノーベル賞受賞・中村修二さん 「アメリカは理系社会、日本は文系社会。文系が金持ちの国っていうのは後進国ですよ。」” 科学者が科学一辺倒なのは仕方ないとして、こういう古い日本的偏見まで鵜呑みにしてはいけない。アメリカの政治家とCEOは弁護士が圧倒的に多い。
...
...

中村修二氏ははたしてノーベル賞をもらうべき人物だったのか?青色LEDは彼1人が開発?米国企業との繋がりと200億円訴訟、そして日本の国益。[オカルトまとめ]
http://occult.blog.jp/nobelprize/nichiakagaku.html

...
...
日本を騒がせた200億円の訴訟とそれを煽るマスコミ

中村氏は「自分一人が開発した青色LEDの技術を日亜化学が横取りした」と主張して日亜化学へ対し、特許の対価への支払いとして200億円という多額の訴訟を起こしました。
当時、管理人も覚えていますが、ひとりの科学者の研究が企業によって利益を奪われた!正当な対価だ!とマスコミが大騒ぎをしながらこの騒動を連日報道していたのです。
ですが、結果は中村氏の敗訴。
理由はなぜかわかりますか?それは、中村氏の主張「青色発光ダイオード(青色LED)は自分一人が開発した」という主張が認められなかったからです。
裁判所は間違った判断をしたのか?
いえ、そうではないのです。
これは“正しい”判断だったのです。
...
...
ケインの予知夢のお内裏様の『ブルーはダメ』はもしや・・・
...
...

オカルトまとめの記事は、「オカルト」というわりには意外としっかりしている。

記事の最後の方の「ケインの予知夢のお内裏様の『ブルーはダメ』はもしや・・・」がおもしろい。

次のサイト「Mt.8 Blog」は、日亜化学工業社長の小川英治氏のインタビューを長文で引用している。(元は「日経ものづくり2004年4月号 特集」の記事。)

銭ゲバ ノーベル賞受賞者続報[Mt.8 Blog(マウント・エイト・ブログ)]
http://h-h-a.org/miyazaki/?p=858

...
「訴訟騒動の真実を今こそ明らかにする」 
...
アニールが鍵
...
「報奨」は11年間で6195万円
...
量産に使えないツーフロー装置
...
開発中止命令など出していない
...
気が付いたら「悪者」に
...

中村修二の嘘[(仮)アラサーエリカ嬢の一生美女宣言]
https://ameblo.jp/erikahimela/entry-11939258502.html

...
...
これらのことについて小川社長は以下のように述べています。

◯日亜化学工業はものづくりの会社であり、中村氏が自分に都合のよい発言を繰り返したとしても言い返すことに何の意味もないと思っていた。

◯しかし裁判で200億の支払を命じられた時、声を出さなければダメなんだと気付いた。

◯中村氏は青色LED実用化の下地を作っただけ。それ以前に赤崎勇氏の研究が存在していた。

◯アニールp型化現象を世界で初めて発見したのは中村氏ではなく若手研究員。こちらの方が重要度や貢献度が高い。

◯報奨は11年間で6,195万円支払っており、2万円しか貰えなかった、という中村氏の主張は嘘。

◯地方の会社で中村氏を自由にさせたのが間違いだった。それによって、本当は多くの社員が実験に関わっているのに、中村氏が1人で発明したように世間が思ってしまった。

◯開発中止命令など出していない。

◯訴訟には「裏」の話がある。日亜化学工業が中村氏を訴える以前に、中村氏は日亜化学工業を訴えるという契約を米Cree社との間で結んでいた。それを察知して日亜化学は中村氏とCree社を提訴し、その後Cree社と和解。残ったのが日亜化学工業と中村氏の裁判。中村氏はCree社に裁判費用を出してもらっていた。

◯中村氏の言い分を世間が鵜呑みにすると、青色LEDや白色LEDの開発に尽力してきた多くの技術者や研究者たちが,あまりにもかわいそうだ。

これは「日経ものづくり2004年4月号 特集」をまとめたもの。

日亜化学工業社長の小川英治氏 訴訟騒動の真実を今こそ明らかにする[Tech-On!][ウェブ魚拓]
https://megalodon.jp/2014-1012-0400-00/techon.nikkeibp.co.jp/NEWS/nakamura/mono200404_2.html

日亜化学工業社長の小川英治氏
訴訟騒動の真実を今こそ明らかにする

 これまで誰に何を言われても黙ってきました。日亜化学工業は,ものづくりの会社。クライアントにより良い製品を届けることが仕事であり,それを一途に貫いていくことこそ,当社にとって重要なことだと信じていたからです。

 そのため,中村修二氏とその弁護士の方(訴訟代理人弁護士の升永英俊氏)が,各メディアや本などで一方的に自分たちに都合の良い発言をしても,それに対して会社として何か言い返すというようなことはしませんでした。そうした言い合いなど,ものづくりの会社にとっては何の意味もありません。それより,少しでも良い製品を作ってクライアントにきちんと届けることを貫けば,きっと私たちのことを認めてもらえる。それで十分だと思ってきたのです。

 日亜化学工業は徳島という地方にある企業で,広報体制も整っていませんでしたし,マスコミへの接し方がよく分からなかったということも事実としてありました。

 当社は全くうそなどついていませんから,黙っていても,専門家の方なら真実を分かってもらえると信じていました。裁判官の方なら正しい判決をしてくれると思っていたのです。ところが,意に反して「200億円」という巨額の対価の支払いを東京地裁から命じられて驚きました。

 そこでやっと悟ったのです。黙っていては本当のことは世間には伝わらないということに。そこで,当社のものづくりに対するまじめな姿勢をきっと理解してくれるであろう「日経ものづくり」に対して,まずは話をしようと思ったのです。

アニールが鍵

 まず主張したいのは,青色LEDの開発の経緯です。日亜化学工業では,1989年から青色LEDの開発をスタートさせました。そのとき先行していた,当時名古屋大学教授だった赤崎勇氏などの論文を検証する実験から始めました。サファイアの下地の上にGaN(窒化ガリウム)の良質な単結晶膜を世界で初めて作ったのが赤崎氏。これが高輝度青色LEDを作る際の基本的な結晶膜になるのです。ここに応用化技術を加えて,青色LEDの量産にこぎ着けることが,当社にとっての目標でした。

 つまり当社は,先行する「公知の技術」を学習して,これを基点に開発をスタートさせることにしました。既に存在する技術とはいえ,日亜化学工業にはそのリソースがなかったからです。そこに着手したのが中村氏でした。赤崎氏の成膜の方法は開示されていませんでしたが,結果として中村氏が2年ぐらいで赤崎氏が完成させた結晶膜のレベルに追い付いたのです。

 そのために中村氏が開発したのが,「ツーフローMOCVD(有機金属を使う化学的気相成長法)」を使ったGaNの成膜装置でした。要は,当社の社員だった中村氏が1990年に出願した特許第2628404号(404特許)の装置です。これにより,赤崎氏と同水準のGaNの良質な結晶膜を作製することができました。

 これをもって中村氏は「同装置がなければ(404特許を使わなければ),低コストかつ高輝度な青色LEDが作れない」と主張するのですが,それは大きな間違いです。

 当社から言わせれば,中村氏は実用化に向かう研究のための下地を作っただけ。既に世の中に存在していた,赤崎氏が生み出したものと同じ水準の試料を,違う方法で作ることができただけなのです。

 量産までこぎ着けるには,この試料を基にさまざまな応用技術を投入することが必要でした。中でも,量産化に一番貢献した技術が「アニール」です。アニールとは「焼きなます」という意味で,こうしないと工業的に青色LEDは作れないのです。

 LEDではpn接合の半導体を作るために,n型の半導体(膜)とp型の膜とを組み合わせる必要があります。ところが,GaNはそのままではn型の膜にしかなりません。そのため,p型の膜をどうやって作るかが世界中の研究者の目標になっていました。一般の半導体はMg(マグネシウム)を不純物としてドーピング*2するとp型になります。しかし,GaNはMgをドーピングしてもp型にはならず,絶縁体になってしまいます。Mgに付いている水素がp型になることを妨げるからです。

 それをアニール,つまり600℃前後で加熱するとp型に変わること(アニールp型化現象)を世界で初めて発見しました。この温度で熱すると水素が除去され,Mgの活性を取り除いてp型になるのです。

 これを発見したのは,中村氏ではありません。中村氏とともに働いていた若手の研究員が,幸運にも偶然発見したものでした。この研究員がアニールp型化現象を中村氏に報告しましたが,当初中村氏は「そんなはずがない。間違っているだろう」と否定していたくらいです。

 既に青色LEDや,それを基にした白色LEDの市場には世界でざっと50社が参入していますが,アニールの工程なくして商品化している会社は1社もありません。世の中に全く存在しなかった技術を発明したという意味で,アニールp型化現象の発見の方が,既に存在していた平滑なGaNの膜を得ることよりも重要度や貢献度は高いのです。

「報奨」は11年間で6195万円

 もちろん,アニールだけではありません。ほかにも性能向上のための技術や量産のための技術など,当社が青色LEDや白色LEDを商品化するまでには,大勢の技術者や研究者たちの努力がありました。

 もちろん,中村氏の貢献も認めています。青色LEDを研究テーマに選んだのは彼です。公知の技術とはいえ,当社になかったリソースにもかかわらず,文献の助けや外部の研究者の方などに教えてもらいながら,2年ほどで世界のトップ水準の結晶膜を日亜化学工業にもたらしたわけですから。それで将来の量産化に向かう「たたき台」になったのは事実なのです。

 この貢献に対し,当社は中村氏にボーナスや昇給という形で報いてきたつもりです。1989年から11年間の合計で,同世代の一般社員よりも6195万円ほど上乗せして支給しました。45歳で中村氏が退職する際の給与所得は2000万円弱。決して少ない額ではないと思うのです。中村氏は404特許の発明で得た報奨は,特許出願時と成立時の合計で2万円しかないなどと言っているようですが,そんなことは決してありません。

量産に使えないツーフロー装置

 先ほども言いましたが,ツーフローMOCVD装置はあくまでもサファイアの上にGaNの結晶膜を作るためのものであって,これだけでは青色LEDにはなりません。ほかに必要な技術がたくさんあるにもかかわらず,なぜ中村氏の貢献度(配分率)だけがあれほど高く評価されるのかが理解できません。世間も誤解しているようですが,今回の訴訟は青色LED全体に対する特許訴訟ではなく,その一部であるGaNの結晶膜を作る装置の特許に関する訴訟なのです。にもかかわらず,裁判所が算出した増分利益は,青色LED全体,いや,白色LEDまで含めたものになってしまっています。

 しかも,実はツーフローMOCVD装置は効率が低過ぎて量産には使えませんでした。実験室レベルの装置だったのです。そのため,量産工程では別の方法を使ってきました。さらに言えば,ツーフローMOCVD装置に関する特許は,中村氏が特許申請する前に何件か出ています。GaNを成膜するための特許もあったくらいです。

 中村氏は1994年以降,自分で実験はしていません。周囲の共同研究者の研究成果を筆頭者(ファーストオーサー)として対外的に発表してきました。こうした地方の会社から,日本だけでなく海外の学会でも発表してきたのです。だからみんなから「スーパーマン」のように思われてきました。論文の書き方も学会発表の意味も,当社の社員はよく知らなかったのです。「自分の名前が出ているからいいか」という程度でみんな仕事をしていました。

 ここが一番の問題だったのです。地方の会社で中村氏を自由にさせておいたから。中村氏が筆頭者として発表したあれだけの量の論文は,とても中村氏が自分で行った実験だけでは作成できません。

 その結果,世間が中村氏に注目し始め,いつの間にかみんなが「404特許は青色LEDを生み出すための基本特許であって,それは中村氏が1人で発明した」というふうに思い始めたのです。裁判官の方はきちんと調べてくださると思っていたのですが,やはりこの件は技術的に分かる方に評価していただかないと判断は難しいようです。

開発中止命令など出していない

 確かに,技術者の中にはことさらに自分がやったことを強調する人もいます。しかし中村氏の場合,そういうレベルの話ではありません。本当に不可解なのは,あらぬうそを平気でつくことです。例えば,法廷で彼は「社長から青色LEDの開発中止命令が2度出た」と言っています。

 誰かその証拠を見た人がいるのでしょうか。「開発中止命令のメモが回ってきた」と中村氏は言いますが,それを誰が見たのでしょう。裁判官も弁護士も見ていないのです。それはそうでしょう。誰も開発中止命令など出してはいないのですから。

 事実,試験研究費や設備投資,開発要員の推移を見れば分かります(図)。青色LEDに関する研究を始めた1989年から,試験研究費も設備投資費も開発要員も,毎年のように増やしてきました。現実問題として,これほどの人,モノ,カネを投じておいて,開発中止命令など出せるでしょうか。

 東京地裁で裁判官の方は「貧弱な研究環境で個人的能力と独創的な発想により世界的な発明を成し遂げた希有けうな事例」であると判決時に述べました。しかし,これも納得がいきかねます。1986年に当社は10億円を使って,研究棟を新設しました。床面積1万m2,6階建てです。1989~1993年までにガス系統などを含めて4億円はするMOCVD装置を5台も購入しています。地方の企業でこれだけの研究設備をそろえていたのです。一体,これのどこが「貧弱な研究環境」なのでしょうか。

 「貧弱な研究環境」という表現は,中村氏自身が書いた本や記事,インタビューを受けた雑誌などに見られるものです。要は,自分でそう表現しているだけなのです。

気が付いたら「悪者」に

 当社を訴えたことに関して,中村氏は「日亜化学工業が訴えたから反訴した」と語っていますが,これには「裏」があります。2000年9月22日,日亜化学工業は米Cree社から訴えられました。その4カ月以上前の2000年5月1日,中村氏はCree社と雇用契約を結びました。そして,それとは別に中村氏は日亜化学工業を訴えるという契約をCree社との間で結んでいるのです*3。もちろん,中村氏はCree社からインセンティブ(ストックオプション)を受け取ってのことですが。訴訟費用もすべてCree社が負担するという契約でした。それを知った当社は,2000年12月21日,Cree社を反訴するとともに中村氏を訴えたのです。

 ところがその後,当社とCree社は2002年11月14日に和解しました。それで残ったのが,2001年8月23日に中村氏が訴えた日亜化学工業との間の訴訟だということです。

 もちろん,当社はこうした事実を資料として裁判所に提出しました。裁判所で真実を訴えさえすれば,私たちは公正な裁定がされると思っていたのです。マスコミを通じて広く世間にコメントを発表するといった発想はなく,裁判とはそういうものだと思っていました。

 中村氏は,当社で青色LEDの開発を提案した本人ということから,世間に対して当社の青色LED関連の発表をする窓口を務めていました。加えて,先述のようにファーストオーサーとして論文を発表してきました。学会に訪れた研究者たちは,その内容が実は日亜化学工業の多くの技術者たちが成し遂げたものではなく,中村氏が1人で実現したものだと思ってきたのです。そうした外部への発言が,彼を「スター」に祭り上げ,いつの間にか世の中は,中村氏が発言したことを鵜呑うのみにするようになってしまったのです。

 ものづくりは日々改善が必要で,3日もさぼればすぐに他社に追いつかれ,追い越されてしまいます。だから,中村氏が何を言おうが,相手にせずにものづくりに力を入れる方を当社は選んできました。その結果,世間からは「日亜はなんてひどい会社なんだ」などと思われてしまいました。このままではこれまで青色LEDや白色LEDの開発に尽力してきた当社の多くの技術者や研究者たちが,あまりにもかわいそうです。

 いったん,イメージが付くとそれをぬぐい去るのは大変かもしれません。でも,これからは世間に対して説明し,理解してもらえるように発言していくつもりです。(聞き手=近岡 裕)
中村氏の主張はこちら

日経ものづくり2004年4月号 特集より。なお,同号の在庫がもうございません。記事全体をお読みになるには,お手数ですが日経BP社 記事検索サービスでPDFファイルのご購入をお願い申し上げます。

ノーベル賞中村修二氏についての嘘と誤解[onigiriまとめ]
https://matome.eternalcollegest.com/post-2141276973674168701

青色LEDを発明した中村修二という人ですが、なんであんなに傲慢で横暴なのでしょうか。[Yahoo!知恵袋]
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11136663811

青色LED訴訟の「真実」 問われる相当対価「604億円」の根拠[Tech-On!][ウェブ魚拓]
高額対価の算出根拠となった実施料率と貢献度の高さに疑問符

...
...
Part 1―二つの争点

中村修二氏が発明した,窒化ガリウム(GaN)系化合物の製膜装置に関する特許第2628404号(404特許)。この特許に関して東京地方裁判所は極めて高額の相当対価をはじき出した。「基本特許」であり「個人的能力と独創的な発想」に基づく発明という判断からだ。結果,仮のライセンス実施料率は「20%」,発明者の貢献度は「50%」と破格のもの。だが,検証を進めるとこうした判断に対して疑問が生じてくる。
...
...

青色LED訴訟の「真実」 問われる相当対価「604億円」の根拠[Tech-On!][ウェブ魚拓]
競合の他社も研究者も「使わない」 本当に「ダイヤの原石」と言えるか

...
...
Part 2―404特許の現実

「404特許」で作る窒化ガリウム(GaN)単結晶膜を「ダイヤモンドの原石」と訴える中村修二氏。ところが日亜化学工業は,量産には不要と主張する。GaN系半導体デバイスを開発する他の研究者からは404特許に「興味はない」という声が上がる。LEDメーカーも「404特許を使う必要はない」と証言する。GaNの業界では404特許に対する評価は低い。
...
...

青色LED訴訟の「真実」 問われる相当対価「604億円」の根拠[Tech-On!][ウェブ魚拓]
p型化も発光層も他の研究者の功績 中村氏の貢献はあくまで単結晶膜の作製

...
...
Part 3―本当の発明者は誰か

「夢と言われた青色発光ダイオードを独力で発明した」と裁判所で陳述した中村修二氏。ところが,実質的な同氏の功績は「GaN(窒化ガリウム)単結晶膜の作製だけ」。発光に必要な結晶のp型化や,高輝度のための発光層の作製は若手研究者たちが成し遂げた。同氏は電極の工夫や量産工程には全く,青紫色レーザダイオード(青色LD)にはほとんどかかわっていない。日亜化学工業に残る「研究記録」によれば,中村氏は青色LEDの発明者ではない。
...
...

ノーベル賞受賞中村修二氏の裏に潜む黒い闇[狭山与太郎のどですかでん]
https://ameblo.jp/sayamayotarou/entry-11939328427.html

...
...
昨日のブログを書いたついでに彼の事と日亜化学との法廷闘争の事に興味がわきましたので、ネットでいろいろと調べてみました。
総じて新聞やテレビで報道される彼の姿とは全く異なる人物像が見えてきます。
要するに新聞やテレビでは本当のことは全く分からないという典型例でもあります。
極論を言えば金と名誉に目が眩んだ売国奴と言っても言い過ぎではないような人物像が顕わになってきます。
...
...

拍手[0回]

PR

無題

「翻訳のスキャンダル」という本がある。
ノーベル文学賞なども対日工作に使われているらしい。
by NONAME 2023/12/22(Fri)08:12:56 編集
お名前
タイトル
メール(非公開)
URL
文字色
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメント
パスワード   コメント編集に必要です
管理人のみ閲覧

リンク

広告

<< Back  | HOME Next >>
Copyright ©  -- リンク集 --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Material by もずねこ / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]